毎回やることは同じなのに、なぜか毎回時間がかかる。
そういう作業が、どこの会社にも1つや2つはあると思います。
先日、自社でその状態を1つ片付けました。
AIとPythonを使って、その作業専用の画面を作った、という話です。
プログラムを書いたのはAIで、私は指示を出しただけです。
かかった時間は、試行錯誤を含めて2時間ほどでした。
手順は決まっているのに、毎回どこにいるか分からなくなる
私は今年からYouTubeで、事業者向けのAIの使い方を配信しています。
週に3本という目安を決めて動かしているのですが、1本作るのに思った以上の時間がかかっていました。
手順そのものは決まっています。
ネタを決めて、台本を書いて、スライドを作って、話す原稿を用意して、確認して、サムネイルを作る。
この6つです。
問題は、そこではありませんでした。
本数が増えるにつれてフォルダが増え、どの動画がどこまで進んでいるのかが分からなくなっていったのです。
そうなることは見越してファイルを整理していたつもりでしたが、それでも追いつきませんでした。
作業そのものより、今どこにいるかを確認する時間のほうが増えていく。
これは動画に限らず、見積書でも報告書でも請求処理でも起きることだと思います。
手順を画面に固定して、ボタンで進むようにした
そこで、6つの手順をそのまま並べた画面を1枚作りました。
ブラウザで開くと、今どの工程まで終わっていて、次に何をすればいいのかが一目で分かります。
各工程にはボタンが付いていて、押すとAIがその工程の作業を始めます。

実際の流れはこうです。
- Yahoo!知恵袋から、視聴者が実際に困っていることを集めてくる
- 集まった候補の中から、チャンネルに合うものを私が選ぶ
- 選んだネタをもとに、AIが企画と台本を作る
- 台本からスライド用の指示文を作り、画像をまとめて生成する
- できあがったスライドをAIに見せて、1枚ずつの読み上げ原稿を作る
- もう一度全体を確認させて、おかしいところがあれば直す
- 最後にサムネイルを作る
全部をAIに任せているわけではありません。
ネタを選ぶところと、できあがったものを確認するところは私がやります。
そこは判断が必要な作業なので、人が残るべきところだと考えています。
作るときに考えた3つのこと
1. 工程ごとに、使うAIを変えられるようにした
AIは種類によって得意なことが違います。
企画や台本のように考える作業が得意なもの、画像を作るのが得意なもの、それぞれあります。
なので、工程ごとにどのAIを使うかを画面上で選べるようにしました。
企画はこちら、画像はこちら、という具合です。
1つのAIで全部をまかなおうとすると、どこかで質が落ちます。
2. 毎回同じものをAIに見せない
これが一番効きました。
サムネイルには自分の顔写真を使うので、AIに写真を見せる必要があります。
ただ、画像を読ませる処理は文字を読ませるより負荷が高く、毎回何枚も見せていると無駄が大きい。
そこで、写真を1枚ずつAIに見せて、どんな写真なのかを先に文章にしておきました。
どこまで写っているか、体はどちらを向いているか、視線はどこか、どんな表情か。
それを一覧にして保存してあります。
こうしておくと、サムネイルを作るたびに写真を見せる必要がなくなります。
「今回は困っている表情がほしい」と言えば、一覧から適した1枚が選ばれる。
1回やっておけば、あとはずっと使い回せます。
3. 追加の費用をかけない
AIをこういう仕組みに組み込むとき、普通はAPIという有料の接続口を使います。
使った分だけ課金される仕組みなので、動かすほどお金がかかります。
今回はそれを使わず、すでに契約している月額プランの中だけで動くようにしました。
そのため、この仕組みを何回動かしても追加の請求は発生しません。
作った本人が毎日使うものなので、動かすたびにコストを気にする作りにはしたくありませんでした。
結果

企画と台本を作る時間が、だいたい半分になりました。
それ以上に大きかったのは、今どこまで進んでいるかが分からなくなる状態がなくなったことです。
画面を開けば、次に押すボタンが分かる。
探す時間と、思い出す時間が消えました。
同じことは、たいていの会社でできます
今回作ったのは動画制作の画面ですが、中身は動画とは関係ありません。
決まった手順を並べて、それぞれにAIをつないだだけです。
なので、条件が当てはまる作業なら同じ形にできます。
手順がだいたい決まっていること。
毎回似たような文章や資料を作っていること。
そして、担当者が代わると質が変わってしまうこと。
この3つに心当たりがあるなら、その作業は画面にまとめられます。
見積書の作成、日報や報告書のまとめ、求人票の下書き、問い合わせへの一次返信。
このあたりは特に相性がいいはずです。
大がかりなシステムを入れる話ではありません。
今ある手順を並べ直して、AIにつなぐだけです。
私の場合は2時間でした。
自社の作業をこういう形にできないか、というご相談も承っています。
まず何から手をつけるべきかだけでも、お話しできればと思います。
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「うちの場合はどうすれば」の一言でかまいません。