取引先がAIで御社を調べたとき、何と答えるか知っていますか?〜AIO対策の1ヶ月実証実験〜

最近、商談や発注の前に「相手の会社名」や「代表者の名前」を、ChatGPTやGoogleのAIで検索する人が一気に増えてきました。
いわゆるAIによる事前調査、裏取りです。

でも、もしそのAIが、御社の実績や代表者の経歴について「まったくの嘘」や「適当な推測」を語っていたらどうなるでしょうか。
実はこれ、笑い話ではなく、ネット上に正確な一次情報がない会社なら今まさに起きている現実なんですよね。

ちょうど1ヶ月前の9月9日、私自身の名前「持原孝介」をAIでディープリサーチ(深層調査)してみました。
すると、ネット上にまとまった情報が少なかったせいで、AIが古い会社概要の1行から勝手に話を膨らませて、「地域福祉コーディネーターとして11年間従事」という、まったく身に覚えのない誤った経歴を作り上げてしまっていたんです。
さらには、同姓同名のサーフィンの記録まで「本人と推認される」と混ぜて出力されていました。

AIは情報が足りないとき、「分かりません」とは言わずに、前後の文脈からもっともらしい嘘(ハルシネーション)を自動生成してしまいます。
もし大切な取引先や採用の応募者がこれを見たら、「この人、経歴を盛っているんじゃないか」と不審に思われて、静かに失注してしまいますよね。

そこで1ヶ月前、自社サイト(JWW)にある対策を仕込みました。
いわゆるAIO対策(AI検索最適化)です。

やったことは、主に2つだけです。
1つ目は、自分の経歴や資格(介護福祉士やDX検定など)を正しく構造化データ(JSON-LD)としてサイトに埋め込んだこと。
2つ目は、日々の現場での実践や考え(ケアマネジャー研修の様子やAI漫画の制作過程など)を、自社サイトのブログに「文字(テキスト)」としてコツコツ蓄積していったことです。

そして今日、ちょうど1ヶ月が経ったので、同じ質問で再びAIにディープリサーチをかけてみました。
結果を見て、正直かなり驚きました。

1ヶ月前にあった「コーディネーター11年」という誤った経歴は跡形もなく消え去り、「介護職として11年勤務し、コーディネーター研修を修了」という、事実通りの正確な情報に書き換わっていました。
それどころか、自社サイトにしか書いていないケアマネジャー研修の詳細や、70名の参加実績、車椅子事故防止のAI介護漫画のことまで、AIが正確に引用して「現場とAIを繋ぐ専門家」として紹介してくれたんです。
同姓同名のノイズも、100%綺麗に排除されていました。

この実験を通して、確信したことがあります。
「自社サイトに一次情報を文字で蓄積しておけば、AIの回答は意図通りにコントロールできる」ということです。

もちろん、書いたブログ記事を今すぐ人間が読みに来てくれなくても構いません。
Googleの中にいるクローラー(巡回ロボット)とAIがそれを読み込んで、「この会社はこういう実績があって、こういう哲学で動いているんだな」と正しく学習してくれること自体が、最大の資産になります。

これからの時代、ホームページの役割は「見た目が綺麗なパンフレット」ではなく、「AIに自社の信用と強みを正しく語らせるための情報源」に変わっていきます。
取引先にAIで調べられたとき、自社の看板がどう映るか。
気になる方は、一度ご自身の会社名や代表者名をAIで調べてみることをおすすめします。

持原孝介

この記事を書いた人:(Jacky Web Works)
介護福祉士として高齢者福祉の現場に11年。今は宮崎で生成AIの活用支援とホームページ制作をしています。